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企画用メモのようなもの。
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なんだか世の中否、一部ではメイキングというものが流行っているとかいないとか。
なぜ私がメイキングを公開しなければならなくなったかといえば、
ハトリ@スウさんの横暴な罠にかかったとしかいいようがありません。
もっとも、
このキャラバンを通して5年前の自分の塗り方を思い出すのに半年以上かかった!
という反省を生かし、自分メモ的メイキングを残しておくのは悪くないかも?
と思い、書いてみることにしました。
崑崙に盗賊に一周年に、というか天幕御礼も早くしろよ、な現状ですが、
だからこそ、書いてみることにしました。
逃避的な意味で。

物書きはじめたいんだけどどっから始めたら……。
という方の参考になれば幸いですが、先に言っておくと多分、なりません。
以下つらつら。やっぱり例によって長いよ!

1:書きたい事を決める
何か書きたい → 何書こう? より あれが書きたい → あれ書こう!
のほうが早いです。何も決まっていないのに白いwordに向かっても何も進みません。
CVの場合、私はここから二つに分岐します。
ひとつめは、あの人が借りたい! → あのネタで書こう!
ふたつめは、あのネタが書きたい! → あの人を借りよう!
ですです。漫画でも多分一緒ですよね。
雑談会で少し触れましたが、個人的には後者がCVの醍醐味かなと思います。
みんな違ってみんな萌えなので、
どのネタを書くにしてもそのネタにふさわしい仲間がいます。
キャラも本体も絡みほとんどないのに平気でオチに使ってしまったりする私をお許しください。

2:寝たりお風呂に入ったりゲームしたり散歩したりする
納期がない場合に限っていえばかなり有効だと思うんですがどうでしょう?
1で決めたネタやキャラ様をどう調理するとおいしく頂けるか考えるわけですが、
私の場合、wordと睨めっこしているときより、他ごとしているときのほうが、
ネタの神様、通称ネタノシン様が光臨してくださる確率が高いです。
むしろ降りてこないときはこの話は最後まで書けないなと諦めています。
私の場合この段階で、起承転結には至らない程度の話のフレームを決めます。
プロットはあまり立てないと公言していた私ですが、
こう振り返ると実はこの工程で脳内プロットのような何かは立てているようです。

学者話ですとこの段階で、
「鯨さんに描いていただいたイラストを起点とした話を書きたいなぁ」
「学術都市だし学者さんの誰かをお借りしたお話も書きたいなぁ」
「あぁ、いっそ両方混ぜちゃうか。学者さんも誰かといわず全部いっちゃえ!」
「ザリさんのオチは乳でヒルデさんのオチは借金、
ムミートさんはメモを使ったネタで……あ、大福さんのイラストにムミートさんいたな……。
ユークレースさんは通常版の情景を拝借して、バラカートさんは“自分で考えろ”を使う、絶対。
アスカさんは絡んでないからよくわからん!
サユキさんはオチだらけで収拾がつかないけどどうしようかな!」
程度はwordに立ち向かう前に決まっています。
このときまだイーリヤさんはいなかったんだ……!

3:wordに書きはじめる
私の場合は真面目に書いても推敲でかなり書き換えるので最初は適当に。
書く場所は頭から。ではなく書きたいところから!
ここ重要です、個人的には。
極論を言ってしまえば、自分が一番書きたい場面や書きたい表現で
読み手が笑ってくれたり泣いてくれたり喜んでくれたりしてくれればいいわけで、
その書きたいところが書きたくて今こうしてwordに向かっているわけで、
鉄は熱いうちに打て! じゃありませんが、
その“書きたい熱”が熱いうちに鉄ではなく文字を打っておいた方がいいと思うのです。
そのほうが勢いがつくとかつかないとか。
テンションあがって若干暴走気味でアレなものが出来上がることもしばしばですが、
推敲でオブラートに包めばいいんです、えぇ。
そんなこんなを繰り返すと、
文の島というか塊というか段落とは呼べない何かがいくつかごろごろできあがります。
そのあとに出来ていなければ最初と最後の段落の島もなんとなく用意しておくと、
次の作業がしやすいかもしれません。
スタートとゴールがおぼろげでもわかっているとまとめやすいです。

学者話だと、ザリさんパートのオチ近辺から書き始めたって言うね、なんていうかね。
でもそこがやっぱりウケは一番よくて私的には嬉しい限りです。
この段階で各授業、差はあれど数行程度の文の塊がいくつか出来ています。
最初と最後のアザロさん登場場面はわりとしっかり出来ていました。

4:文章を整える
3でやりたい放題やらかすので、
文法ぐちゃぐちゃだわ、時系列はぐちゃぐちゃだわ、文は繋がってないわ、
会話文だらけだわ、場面は足りないわ、なんだかとんでもないものが出来上がります。
ので落ち着いて修正します。
私はコレが苦手なので、私の小話を読むと、
“あ、こことここは3では別の島だったんだな”という部分がよく見受けられます。
さて、3で書き殴った書きたい場面に至るにはどうすればいいか?
を考えながら今度は冷静にぽちぽち打っていきます。
やりたいことは3で大方終えているので、あとは自然な流れを演出するだけです。
とはいえ、個人的にこの工程が一番億劫で3で止まって埋もれた小話がいくつあるか!
……コホン、3でも4でもそうですが、脳内にキャラをぶち込むといいでしょう。
自キャラクターの設定を何人も煮詰めるのがニガテな私にとってはCVは素晴らしいもので、
相手様のキャラクターがかなり細かく決められているので、
ある種の制約を受けた状態、つまりキャラらしさを残したまま脳内で勝手に動いてくれます。
その動きをただただ文章化していきます。
この方法で書くとしばしば会話文のみ埋まって力尽きるときもありますが、
それはきっと妄想力が足りていないときです。
仁王立ちで向かい合って会話しているだけではないでしょう。
身振り手振りもあるでしょう。周りの情景もあるでしょう。心情だってあるでしょう。
どこまで妄想できるかで会話文以外の文量が増えると思われます。
私が思うに、ここまでは文章力より妄想力の勝負です。

5:推敲する
この段階で“読めなくはないもの”ができているので、
あとは“投稿できるもの”まで高めます。私はほとんど高まりません。残念な子です。
私と同じ工程を踏んでいるならば、
ここにきて初めて文章力とか表現力とか個性とか
そういったものが出てくるんじゃないかと思います。
読み直して加えたり削ったり修正したりします。
伏線をはってみるのもいいでしょう。
言い回しを工夫してみるのもいいでしょう。
私は無駄に対句や語呂命な流れや忘れた頃にやってくる同じ言い回しを使うのが好きで、
そんな文章を考えながら加えたり修正したりします。
また、会話のやり取りで笑いをとる小話が多いので、
テンポを重視する結果、情景等は削っていきます。
動きで魅せるなら巧みな情景描写とカッコイイ語彙が武器になりそうですが、
残念ながら私は持ち合わせていないのでした。

6:妥協する
どうしてもうまく繋げられない部分や、納得のいかない部分が残ることもありますが……、
私は潔く諦めます。
ここでぐだぐだヘタに修正するとここまできて未完になったり、
結局何が書きたかったんだろうという自問自答に陥ります。
ので諦めます。
私の場合別にこれでお金もらってご飯食べているわけではないので、
まぁ公開して、恥晒して、次に繋がればいいかな。
という前向きな発想です。繋がってればいいけどな!

おまけ:人称
一人称と三人称とどっちがいいかといえばどっちも一長一短です。
基本的には混ぜるな危険なのですが、
CVで人様のキャラをお借りするときに限って私は混ぜてしまっています。
三人称だと人様のキャラの心情とかでっちあげれない!
でも、
一人称だとヌールのアホ思考丸出しで読むに耐えれない!
という事情からです。
結果、かなりヌール視点寄りな三人称。というよくわからない形態をとっていますが、
これがうまくいっているのかどうかは実は私もよくわかっていません。

そんなこんなで私の小話は出来上がっています。
妄想力と勢いがあればなんちゃって小説は誰でも書けると思います。
私はその域でじたばたしています。
みんなも書いてみたらいい!
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